はじめてのWien③ 旅行鞄、爆破💣

「はじめての~」シリーズ 第2巻 デス。なかなかウイーンに入らないどころか、双六の「振出しに戻る」状態になってるけど、もうちょっと待ってくださいね。ま、気長にいきましょ



・Dienstag, 01.Apr.2014 10:15(GMT+9) 関西国際空港 Gepäckannahme an den Lufthansaschalter

 
ゲペックアンナーメ 10時15分開始

 自宅を出発するとき、僕は次の4つの鞄を持っていた。
  ①スーツケース(昨年の渡米時に、預かり荷物のサイズ制限を意識したもの。神戸・富士鞄店。22,000円)
  ②箱型旅行鞄(確か10年程前に東急ハンズで買った。サイズは大きくないが丈夫。約25,000円)
  ③衣装ケース(いつ買ったか忘れた。合唱団の演奏会等に出場する時に衣装を運ぶもの。価格不詳)
  ④通勤にも使っているビジネスバッグ(昨年姫路で買ったもの。16,000円)
  ・連れて行かなかったもの=「一澤帆布の鞄」
   (学生の時買った。余計なことながら兄弟が喧嘩する前の一澤帆布。約30,000円)
   もうかなりくたびれていたし容量も大きくないので、今回は留守番をさせることにした。 


 第1回で少し触れたけど、Lufthanza(だけじゃなくてStar Alliance各社)は1つしかGepäck荷物を無料で預かってくれない事を初めて知った。そんなことちいとも知らなんだ。
 関西空港からフランクフルトまでは、①②を預かってもらい、超過1個として9000円の罰金(強調)を取られた。
 
罰金の領収書 Excess baggage ticket

 ③④は機内持ち込みにした。エコノミークラスでは機内持込は1つだけ、ということは知っていたしゲートでも大書きされていたが、関西空港4階、Lufthansaゲペックアンナーメ(荷物預り)のお姉さんが
 「まあ、いいんじゃないでしょうか。あとのフライトについては何とも言えませんが」
と、きわめてドイツの会社らしからぬ曖昧な物言い
をしたので、しれっと持ち込んだ。他の客も自分の鞄以外に、デカいお土産なんか抱えてるんやから、まあよしと。
 
9000円支払い後 ③④が残った 関西空港にて
 
 問題は、フランクフルト以降あと3回、同じ話が発生する事である。
 フランクフルトでのウイーンへの乗り継ぎは日を跨ぐので、昨年12月22日にコールセンターへフライト変更(ウイーン行きを翌日の便に延ばす)の電話をした時には「一度フランクフルトで荷物を引き取って、翌日改めてウイーン行きに登場する前に預けて下さい」と言われ、それが当然と疑いもしなかった。
 そんなことも頭にあって、関西空港で荷物預かりの係員から、"VIE"と印刷されたウイーン行きのバゲージタグを見せられて動揺した。
 ゲペックアンナーメ「ウイーンでよろしいですか?」
 シブ「ダメです!フランクフルト・アム・マインで引き取ります。」
思わず即答した。預けたスーツケースの中には今晩着るパジャマが入っているからである。係員さんは「申し訳ありません」と言って、バゲージタグを作り直した。

 それにしても、あと3回も¥9000円を払うのは馬鹿馬鹿しいったらありゃしねえ。
 しかも、「手荷物は1つまで」を厳密に運用されたら、この金額は倍になる。
 LH741は大型機(ボーイング747-400)なので2つ手荷物を持ち込んでもイイ、というニュアンスを感じたが、フランクフルトから先は国内線みたいなものなので、機内も狭く荷物入れも小さいと思う。
 また、支払いは当然ユーロだろうから、それがいくらなのか訊いた。
 ゲペックアンナーメ「一個につき75ユーロです。」
 1万円超えとうやんか。あほくさ!



 17時間後。フランクフルトのホテルの部屋に着いて、まず実施したことは、
 「捨てる荷物」「日本に即刻返送する荷物」を決めること
だった。それからすぐシャワー浴びて頭洗ってスッキリして、すぐに寝た かくして1日目終了。
 
275ユーロの宿。蒲団の薄さよ…



・Mittwoch, 02.Apr.2014 09:20 Flughafen Frankfurt am Main

 まず、以下のものをFrankfurt am Main のホテルで廃却した。
 ・「既にくたびれていて磨きようのない靴」1足
 ・「靴箱」
 ・使い終わったUnterwäsche 使わなかったけど、くたびれていたものもエイヤーと廃却
 靴を1足捨てて1足にするのは不安もあったが、仕方がない。
 
これの倍ぐらいの物品を廃却


 次に、空港に着くと郵便局に直行し、以下のものを小包で日本の自宅へ強制送還した。
 ・チノパンツ1着(これは後で後悔した。パンツ1着では10日間もたない)
 ・シューツリー1セット
 ・昨日空港で会社へのお土産に買った菓子3箱
 ・ラジオドイツ語講座のテキスト等ガイドブック以外の書籍
 この、昨年10月~3月までのラジオドイツ語講座は、たまたま「オーストリアの魅力について話そう」と言うテーマで、ホントはもう少し読みたかったけど、送り返した。かくして「ネタ」が無くなった。あとは自分の直感を信じて楽しむだけである。
 
念のため大阪税関の指示に従い「別送品」表示


 これで②の鞄が空になった。それで、名残惜しいけど、捨てることにした。
 いい製品なんやけど、空箱に75ユーロ×3回=約3万円を支払うぐらいなら、日本でもう一回買った方がイイ。
 ただし、流石にゴミ箱には入らない。また、よくガイドブックの類に書かれているように、鞄を手許から離して放置すると、susupiciousとかテロリストと見做されて爆破するために空港が閉鎖されるとか、「原因は日本人なるべし」とか川路利良じゃないけど新聞に載ったりしては困るので、空港の案内所に訊いた。
 
Information @ Flughafen Frankfurt am Main

 シブ「Ich hätte einige Frage. Das Koffer ist nicht nötig fur mïch. Ich möchte das als Abfall...」
    先生ちょいと質問あるんですけど。このカバン要らんのですけど。

 係員「Aha, ich verstehe. Sie auch können nach Japan schicken...」
    ハイ。なるほど。もしくは日本に送り返しても

 シブ「(そうじゃなくって捨てたいんやけど。送料もったいないんですけど。)…」
 係員「…, Möchten Sie das Koffer weggehen lassen ?」
  weggehenヴィークゲーエン=どっかへやっちまう!やっと僕の欲しい答えが来た。
 シブ「Jaja! das möchte ich!」
 係員「Dann rufe ich die …(不明)… an.」

 そう言って、どこかへ電話をかけてくれた。
 
臨検…じゃなくて引取交渉成立

 シブ「Vielen Dank, es gibt keine Gefährliche Dinge! Da!
    いやーどうもすビバせんなこって!このように何にも怪しいモノは入っておりませんので!


 そう言って、空の鞄の中をポケットに至るまで見せた。
 言葉と言うのは不思議なもので、自分の欲求が満たされると出てくる(正しいかどうかは別)。逆に「今日のホテルの部屋はありません」とか言われると、次の言葉が出てこない。
 かくして、三宮の東急ハンズで購入した鞄はここで短い生涯を終えることになった。アーメン
 テロリストの疑いをかけられて爆破処分という運命だけは免れることになった。


 こうして鞄は①③④だけになった。
 ④は③の中に無理やり押し込んで、手荷物を見かけ上1つにすることに成功した。
 
この後、衣装ケースのジッパーを無理やり閉める

 あとは①を預けるだけである。
 カウンターに誰もおらんと思ったら、「自動預かり機」。こんなの。
 日本ではちょっと形が違うけど、中部国際空港にあると聞いていた。

 搭乗券のバーコードを機械に読み取らせて荷物を置くと、バゲージタグが出てくる(※)ので、それを自分で荷物に取り付けると、後はベルトコンベアで持って行ってくれる。


※これが1枚しか出ないのか2枚以上出るのか確かめなかった。
 ちなみに搭乗券はどういう訳か何枚でも発行できる。手許に3枚ある(爆)
 
マイレージカードを入れると搭乗券が出てくる。
 
なんで3枚もあるんですか(^^;


 僕は、この手の機械は大好き。
 この手の機械化について「受付のお姉さんとのやりとりが無くなって淋しい」という方面からヤダ、って人も居る(実際は「何だか人間味が感じられなくなる」といった言葉でくるんで表現される)みたいやけど、実際はカウンターの中での単純労働が無くなるので、何もすることの無くなったお姉さんとの会話は増えるのだ。

 シブ「O super! das ist ganz automatisch funktioniert! Das gefällt mir!」
    ズゴイ!完全無人機だ。オモシロイ!

 係員「Interessiert die System … ?」
    そんなに珍しいですか(^^;

 シブ「Ja, natürlich! Ich fliege nach Wien, Österreich. Auf Wiedersehen♪」
    もちろん。今からウイーンへ行くんです。サイナラ♪

 係員「Auf Wiedersehen! Gute Reise!」
    行ってらっしゃいませ!


 今日4月2日はLufthansaのストライキの初日で、出発の掲示板には非常にたくさんの欠航Annuliert/cancelledの表示が出ていたが、わがLH6348便ウイーン行きは機体がオーストリア航空の運航OS130便のコードシェア便なので、問題なく飛ぶことになった。



拡大

 
Annulliert, Annulliert, Annulliert…=キャンセルばっかし。

 
ストライキのお詫び。理解してあーげない

 出発は1300。搭乗ゲート集合は1230で、まだ2時間も時間がある。
 フランクフルトの空港は想像以上に広い。
 僕がこれまで利用した空港は15でしかない。千歳・仙台・新潟・成田・羽田・関西・伊丹・神戸・鹿児島・那覇・ヒースロー・デュッセルドルフ・シャルルドゴール・JFK、そしてここ、フランクフルト・ライン・マイン。
 ここはガイド図などを見る限り一見さして複雑に見えないのだが、実際はかなり広くてしかも複雑である。以前、パリからフランクフルト乗継で関西に帰った時、パリ発が1時間も遅れて、ここで30分も走ったことがある。(ただしこの30分の中にはEUからの出国手続き、つまりパスポートコントロールが含まれている)

 やったこと:
・濃いレッドオレンジジュースを飲む 3,61ユーロ+Mwst.(消費税)19%=4,30ユーロ(※)
※ドイツ語は「小数点」ではなく「少数コンマ」

・関西空港で使い切れなかった日本円の小銭を募金箱に入れる


・身体検査 通過11時10分
 ブザー鳴る。
 男の検査官に上から下から靴の裏まで念入りに調べられる(>_<)

・ウイーンの宿に、今日16時か17時頃に着きます、と念のため電話。
 昨日の二の舞はご免だ。でもこっちは日程変更もWebでしていたので、その写しも持ってるし問題なかった。
 宿「Ja, Sie heissen Herrn Shibu…. Sie kommen am Abends.…」
    シブさんですね。今晩いらっしゃる。

 宿との話は問題なく終わったが、ドイツテレコムの公衆電話でKDDIの国際電話カードを使おうとしたらことごとくダメで、使わずじまい。これは今後の課題。

・免税店で親戚3軒への土産
 土産には(考える時間も含めて)時間をかけないことにしているので、最初はガイドブックにも載っていたウイーン名物のSachertorteザッハートルテの宅配にでもしようかと思ってた。

 本物でなくてすビバせん。そう言えば結局Sachertorteは食べなかった。

 そしたら、マルツィパンMarzipan※にチョコレートをかけて直径12㎝ぐらいのケーキ状にした"Marzipantorte"が売っていたので、これでイイやと思って、3つ買った。

※アーモンドの粉を固めて作った菓子。日本ではマジパンと言うように思う(自信なし)。空港で良く売っているのはNiedereggerニーダーエッガーで、Lübeckリューベック市。

 空港内に郵便局があるとサクッと送れてよかったんやけど、身体検査を通過した先には無いと言われたので、ウイーンから送ることにした。郵便局から小包等を送ることはパリやニューヨークでもしたことがあるし、今朝も空港に着いてまず実行したのは荷物の発送で、係員もフレンドリーで、わずか10分で済んだ。だから、今度も楽勝♪と高をくくっていたが、「オーストリアとドイツの違い」を、6時間後に叩きつけられることになる。以下次号




(澁谷 光基)(渋谷 光基)

「はじめてのウイーン」次回は、第4回「5回もやり直しをさせられる」
 5月8日(木)更新予定です。
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