はじめてのWien④ 5回もやり直しをさせられる

・Dienstag, 02.Apr.2014 18:00(GMT+2)
 ウイーン・クルーガーシュトラーセ郵便局 www.1015.post.at


 4月2日木曜日、フランクフルト発12:50まであほほど時間があったので空港で食事をしてくれば良かったのだが、この区間の機内サービスの内容が分からなかったので様子を見て食べなかった。
 結局、チョコレートウエハースとソフトドリンクだった。喉を潤せるだけでもありがたいし、実質的な安定飛行時間が30分ほどしかないのに飲み物を渡していくのは無理があるようにも感じた。
 
オーストリア航空の機内
 
新聞の天気予報。WienはMünchenの右下。気温予想22℃



 14時10分。OS130便は定刻通りにウイーン・ヨーゼフ・シュトラウス空港到着。
 改装されたばかりのサラッピン。
 音楽の都を意識して、壁には楽譜が大書きされている。
 
"ロロ・ドド・ジュジュ…"(女性の頭の上あたり)
 
 到着口には、「○○様ご一行」のプラカードを持った人がズラリ。ホテルのシャトルバンの方かな。
 天気予報通り気温が上がり暑かったのでビールが飲みたくなった。グーラッシュズッペで遅い食事。
 食事については後日纏めますがオーストリアでは「食べ物」「飲み物」の消費税が10%20%と異なります。
 グーラッシュズッペ=€4,27+Mwst.10%=€4,70 つまりスープは「食べ物」です。
 

 食事が来るまでの間ボンヤリと到着口の方に目をやったら、「ニュース速報」。こんなの。
 
左の方
 
「…FIFA、トレード禁止の制裁…」
 
「…、元恋人を新閣僚に起用」なんだこりゃ



 それから、ウイーン・ミッテ駅(中央駅は別にあるけど、事実上の中央駅)行き高速アクセス列車CATのチケットの日付(予約して印刷していた)を変更してもらわないといけないので、空港内のCATの窓口に行った。
 シブ"Ich möchte die Tagen hin und zurück ändern(往復とも日を変えたい),
    weil mein Reiseplan vorgezogen wurde(旅行の日程が変わったので)
    wegen Lufthansas Strike(ルフトハンザがストライキなんかするから)"

Lufthansaのストの責任を強調したら、窓口の女性はあっさり「ハイ」と言って、変更の趣旨を青のボールペンで書きこんでくれた。
 
"Korrigiert by Pike P."
 落語「代書」だと「訂正しましたという判が要ります…」という事になるが、かの国ではそんなもんは無い。



City Airport Train は16分で到着。「タイムイズマネー」もさることながら、景色が見えるのがウレシイ
 
車窓。化学工場が多い。天然ガス関係らしい
 
Wien Mitte駅到着
 
"A"がMitte駅。Stubentorまで歩いて市電に乗る
 
powered by wienerlinien.at
 Stubentor→市電②系統→Dr.Karl-Renner-Ring下車→徒歩。
 ホントは徒歩でなく、49系統に乗り継ぐとホテルの前まで坂をのぼってくれるのだが、この時は気付かなかった。



 ホテルに着いた時点で現地時間午後5時。
 晩メシは何らか食べたいので外に出たが、あまりたくさんのことをするのはやめて、まず明後日に行くオペレッタ「メリー・ウィドウ」(Volksoper Wien)のチケットの引き取りに行った。

 Volksoperは3kmぐらい北にあるが、そこまで行く必要は無く、Volksじゃない方のOper(Staatsoper)近くの窓口で受け取れる。歩いて行った。ジャケットを着ていると、暑かった。

 シブ "Guten Abend! Ich heiße Shibu...
    Ich möchte die Eintrittskarte für 4.te April bekommen, die Lustige Witwe.
    チケットを引き取りに来ました。4日(明後日と言う単語が出てこない)の「メリー・ウィドウ」デス

 係員 "Guten Abend. Ja. Ach, die ist unnötig."
   コンバンハ。ハイ。ハイ。あ、クレジットカードは要らないです

 シブ "Heute ist mir ziemlich heiß. Ist es in Wien mit dieser Temperature?"
   今日はちょっと暑いと思うんやけど、ウイーンはこうなの?

 係員 "Nein. Ungewöhnlich...."
   いや、いつもと違うわね。私も暑いと思う。

 シブ "Ich freue mich darauf, die Operette zu schauen.
   これを観るのを楽しみに来たんです。20年前に歌ったことがあって
   Vor 20 Jahre hatte ich die Musik gesungen. Wie die Weiber…"

 …と言って、歌わなくてもいいのに、その一節を口ずさんで、クスリと笑われた。

 次に、その近くにあるツーリストインフォメーションに行った。
 まず、市内交通の72時間チケット(ウイーンカード)を買った。€21,90
 それから本屋がどこにあるか知りたかったので訊いてみたら、西駅から地下鉄でひとつ北にあるというのでチェックした。後から行ったら閉まっていて、本屋でなく図書館であることが翌日分かった。

 ウイーン滞在は4泊、93時間。
 なので、今日は「72時間有効の切符」を使わず温存することにした。
 ちょうど、フランクフルトの空港で買った親戚向けの土産を今のうちに送っておこうと思い、郵便局に入った。


 送り先は西宮・芦屋・神戸の3軒である。
 まず、現物を抱えてSchalterシャルター=窓口に行った。
 以降、窓口の女性(2名いた)をシャルターと呼ぶ。関係ないけどスイッチのことをドイツ語でSchalterと呼び、日本でも富士電機が高圧油遮断器(OCB)に「Tシャルター」という商標を付けているのでこの単語には親しみがあった。「窓口」と言う意味もあることを知ったのは最近のこと。
 今朝のフランクフルトでも、パリでも、ニューヨークでも、こうしたらシャルターが何とかしてくれた。
 しかし、ウイーンの郵便局のシャルターは甘くなかった。

シャルター「モノだけ持ってきてもダメ。まず封筒なり箱なりを買ってそれに入れて持って来なさい」
シブ「わっかりばした」

 オーストリアに限らず、彼の地の郵便局の店頭には文房具や郵便用品、各種メッセージカードの類が文房具屋の様に売られている。それを買うなりして送りたい中身を包んで来い、というのだ。
 ちなみにフランクフルトでは「箱」は店頭に置いておらず、僕が鞄を示してこの中身を日本に送りたいと言うと、シャルターの奥から適当な箱を出してくれた。パリでもそうだった。フランス語が皆目わからないのに、"サ? サ?"と言って荷物の大きさを手で示してくれた。ニューヨークは「箱」はロビーに置いていて自分で選ぶようになっており(なのでホテルに持ち帰って内容を部屋で梱包する)、箱自体に代金を取られた記憶が無いけどホントはキッチリとられていたのだと思う。

 で、陳列している大きめの封筒に入りそうだったので、その封筒と菓子3箱を持って行った。

シャルター「輸出用の書類を書きなさい。それでもう一遍列に並び直して」
シブ「そうですか」

 輸出用の書類とは、品物の内容・値段・目的(贈り物か自分用か商品見本か、といった区別)などを書くもの。ニューヨークでも書かされたので、同じようなもんやろと思って適当に書いてシャルターに提出した。

シャルター「輸出用の書類に不備がある。全部の欄を埋めなさい」
シブ「すビバせんね」

 だんだんしんどくなってきた。確かにその土産物の値段を書いていなかった。一回食事ができる金額ではあるけど、送料に比べたら高々6ユーロ程度の品物であり、値段など書かんでもエエわ、と、空白にしていた。渋々記入して、また持参した。

 
郵便番号を適当に書いたら(1010→70)訂正を命令

シャルター「封筒に住所が書いていない。」
シブ「さよですか」

 輸出の書類とは別に書かないといけない、と言うのはなんとなく分かっていたが、今さっき店頭で選んだ封筒は無地で、どこに宛先や自分の名前・住所を書いたらいいのか分からなかった。「箱」だと大概「From」とか「To」とかあらかじめ印刷してあって、ああ、ここに名前と住所を書いたらええねんな、という事が分かるんやけど、この封筒にはそれが無かったので書かないままシャルターにもっていったのだ。「ここに書きなさい」と教えてもらえることが多いのでそうなるだろうと思っていたら、容赦なかった。渋々記入した。Absenderアップゼンダー=差出人を「Shibu...,Wien」とだけ書いたら、また怒られた

シャルター「アナタのウイーンの完全な住所が書いていない。書きなさい」
シブ「さよか」

 テロリストとか爆弾が入っているわけでもなかろうが、この辺はキビシクなっているらしい。
 そう言えば、NYではホテルの住所まで書いた。今日書かなかったのは単にメンドクサイからであった。
 
輸出証並びに封筒書き終わり

シャルター「69,48ユーロ。」
シブ「…」



 結局、5回も列に並び直して、30分所要した。
 何か僕自身も、シャルターも、今日はバイオリズムが悪かったのだろう。
 この時の気分は「長谷川町子さん」に代弁させたい。

 
正解は下

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「サザエさん うち明け話」長谷川町子


 あとからこの郵便局のHPwww.1015.post.at(何とわかりやすいアドレス!)をチェックしたら、国際向けはともかくだいたいのことは機械で24時間できることが判った。これはドイツでも見たことが無い。オーストリアの郵便局員がダメ出しをし続けたことと、何らかの関係があるかもしれない。
 http://www.post.at/privat_filialen_sb_zone.php


(澁谷 光基)(渋谷 光基)

「はじめてのウイーン」次回は、第5回「恒例・各国自動車連盟美女めぐり・オーストリア編」
 5月15日(木)更新予定です。
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