はじめてのベルリン② これが芸術的乗換だ!(1)ベルリン中央駅【動画】

 はじめに、こちらの動画をご覧ください。

 ホテルの近くのツォーロギッシャーガルテン(Zoologischer Garten)駅から東へ電車で5分。2006年3月に開業したベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)の高架ホームに降り立ったところから、カメラを回したものです。
 
11番線に到着

 地上3階(2te.Oberstock)にある高架ホーム3本と地下2階にあるホーム4本が、ほぼ直角に交わっています。長距離列車の発着する駅にはあまり見ない構造ですが、国内で探すと「新大阪駅」などでしょうか。
 新大阪駅と決定的に違うのは、新幹線と在来線の中間改札がない。というより、そもそも駅の改札自体がありません。
 その仕組みをフルに駆使した作品の1つがこの「ベルリン中央駅」。長距離列車と通勤電車等の乗換が、動画でご紹介したように、エレベータ1本で終了。極めてラクラク、もはやこれは機能というより、芸術

 上の動画の移動ルートを構内図でセツメイすると、赤い⇩を「落下」した格好。
 
11・12番線ホームから
 
3・4番線ホームへ垂直に降下

 今度は逆に、地下ホームから高架ホームへエレベータで上がってみましょう。


 先述したように、高架ホームは3本、地下ホームは4本あるので、3×4=12本のマトリックス状にエレベータがある…と言いたいところですが、地下ホームのうち2本にあるエレベータは地上階までとなっているので実際は8本です。ただし、「1・2番線ホームに行くには通路をこっちへ曲がって、また折れて…」といった分かりにくさは全くありません。
 地下ホームは吹き抜けになっていて光が射し、上下のホームはお互いを見通すことができます。乗換に必要な歩行距離や時間の短さもさることながら、心理的距離がほとんどありません。

 

 完全なる三次元移動体。上と下で列車が動く


 途中の3フロアは、飲食店などになっていて、一日居ても飽きません。
 例えば、ベルリンのファストフード、カリーヴルスト=ソーセージ。
 


 パン屋の看板。

 下のようなパンのドイツ各地での呼び方を示している。ミュンヘンでは「ゼンメル」、ケルンでは「ブレートヒェン」、ここベルリンでは「シュリッペン」。それ以外の呼び方は…知らん(';') 


 ドイツの製品でbuntenブンテン=カラフルなものと言えば、リッターのチョコレート。
 



 ヨーロッパの鉄道は、ホームと列車の段差が大きいなど、ハード的には人に優しくない面もあります。
 例えば、行き止まり式のミュンヘン中央駅の29番線から5番線に乗り換えると、同じ平面に見えているのに車止めを回るためにあほほど歩かされます。車止めの位置が違うのが原因ですが、同じ行き止まり式の駅でも、上野駅や阪急電車の梅田駅でそういうことはありません。

 
逆に「列車の方が低い」段差もある。足もと注意

 一方、ソフト面、例えば子供連れの旅行者に対する他者からの支援といったことは、全部知ってるわけも無いので「優しいところもある」とだけ申し上げておきましょう。例えば、インターシティー・エクスプレスには、子供連れのためのコンパートメント=Kinderabteilがある(あ、ハードの話になってしもた)とか、一方、例えば夜間のアミューズメントがそうであるように、「都会というのは基本的に大人が楽しむところであって、子供の来るところじゃない。子供は8時になったら寝ないといけない(なので「ドリフ」もダメ!)」という感覚があるとか、さまざま。

 しかし、この駅の設計思想は、「さまざま」を超越している。「国が変わればお国柄があって、それぞれそれなりにイイところもあればヨクナイところもあって…」といったモゴモゴとした物言い、曖昧な評価を許さない。
 突き抜けてる。
 他に類型を探すことが、極めて困難である。


 
パリ東駅到着は翌日9時24分



 今回の旅行先にベルリンを選択した理由の一つは、この駅に来ることでした。
 このベルリン中央駅が開業したのは2006年(この年、サッカーワールドカップドイツ大会開催)で、旅行ガイドやドイツ鉄道はじめ各ジャンルのホームページ等でも大々的に取り上げられていて、事前に動画を視ることができたなど、ある程度のイメージはできていました。

 
外観。ベルリンにはこれだけ未開発エリアが残っていた
 
反対方向。シュプレー川

・撮影日: Sonntag, 06. & Mittwoch, 09. April 2014

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 ところが。
 旅行中、全く予想しなかった別の街に、全く予想しない偉大さを図らずも発見。
 場所はウイーンです。実は「ウイーン中央駅」も最近新装開店したのです(現在部分的に運用)が、驚いたのは中央駅ではありません。日付が戻って恐縮ですが、来週はその駅をレポートします。
 (どうも「ですます調」はしっくりこないですね…)

(澁谷 光基)(渋谷 光基)

「はじめてのベルリン」次回は、第3回「これが芸術的乗換だ!(2) ウイーン・ショッテントーア駅」
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