はじめてのベルリン⑪ ラン・ローラ・ラン・地下をゆく

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 どうも、このドイツという国全体に対して昔から「素朴で垢抜けていない」という主旨の評価が、当のドイツ人からも(例えば各種雑誌とか、ドイツ語講座の講師から)されることが多かったんやけど、こうしてベルリンに滞在してみると心地良さばかりを感じてならない。
 ま、正直言って贔屓目もあるのだと思う。
 あるいは、以前行ったミュンヘンなど南部の様に、海外からの訪問客を濃厚に意識した街と比べると、観光地以外の顔が多く見えるのかもしれない。
 以前に紹介したベルリン中央駅の様に、垢抜けてないどころか抜け過ぎていて唸らされるモノも多いし、朝飯もあほほど美味い。
 ただ、滞在が4泊ということが作用してるんやろと思う。4泊5日では行きたいところに行くのが精一杯で、いわゆる「行くべきところ」まで手が回らない。


 今日もホテルを出てクーダムの大通りに出れば、目に入るのはこんな軽やかな光景。
 絵になると思う。

 インライン・スケート


 ただし、絵になるためには、歩道が広くなければならない。
 歩道を広くすることは、去年言って今年という訳にはいかない。
 100年単位かかると思う。


 そう言えば、「スピード」で連想した、ベルリンを舞台とする映画がある。

 "ラン・ローラ・ラン" 原題:Lola rennt。
 以降、ネタバレあります。すビバせん


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 恋人の危機を放っときゃいいのに金策に走り、自転車も持っていないらしくついでにベルリン市内を実際に走り回り、ストーリーは、えーっと、3通りの結末を30分おきに並べられて、実はよくわからん(>_<) 「なんだこりゃ」というのが第一印象。
 それはともかく。


 ローラが走る画面には見覚えのある光景があった。
 例えば旧東ベルリンの目抜き通り、フリードリッヒシュトラーセの今ラファイエット百貨店のあるあたりである。というより、そこだけしか分からなかった(>_<)
 あとは、映画の画面に何とかstraßeという看板が映っているから、どんな道をどの方向に移動したのか調べてみたら、どうも別々の場所で撮影したらしかった。


 ローラの走った目抜き通り



 映画の尺は1時間半ぐらいなのやけど、その時間のかなりの割合は走る場面である。
 ボツになったフィルムの分も含めたら、さぞかしあほほど走らされたにちがいない。
 お疲れ様でした!!


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 この映画の封切は1998年なので、東西ドイツの再統一の9年後であるが、今も市内のハードウェアが劇的に変化しているから、映画の光景はかなり前時代的に見えた。サウンドがテクノポップなら、(関係ないけど)エレクトロニクスを感じる画像が欲しいと思ったりした。

 そう言う目で見て?(よく分からんけど)ここを走りたいと思った道路がある。
 撮影当時無かったであろう(多分)「ティーアガルテントンネル」。
 ベルリン地下の旅をお楽しみください。まず入口側。
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 次に、出口側。中央駅の下を潜って、駅の北口で地上に出る。
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 地図に示すと、下の青い線の様になる(下から上へ)。Lennnestraßeレンネ通りを西向きに進み、角を右に曲がって、トンネルに入っていく。


 で、ここを通るベルリン市交通局のバスが実際にあったので、乗ってみた。動画はその時撮影した。
 M41系統、ベルリン中央駅北口ゆき。乗車地はSバーン・アンハルター駅、降車地は中央駅北口である。


 右折
 北上。トンネルに突入
 ブランデンブルグ門付近を脇目も振らず通過
 連邦議会(国会)・連邦首相府地下を通過

 このメトロバスM41は本数は多いが、終点の中央駅に到着する時には客はほとんど乗っていなかった。
 先日もレポートしたベルリン中央駅であるが、実はこの駅の周りには「目的地」らしきものがまだほとんどない。中央駅自体は混雑しているがどうやら「乗換の機能ばかりが突出している」状態らしく、例えば2時間かけて食事をするスタイルのレストランは無い。(その一方、駅の書店の鉄道書コーナーの品揃えは想像以上だったりする。)更地に一からターミナルを作り直したことと言い、「都心」などとはとてもじゃないけど呼べるような状態ではなく、「真空地帯」とでも呼ぶのが相応しいような不思議な感覚がする。


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 ベルリンで行きたかったが行きそびれたところは、ハッケシェ(ン)・ヘーフェHackesche Höfe周辺。今にして思えば、「4日間もあったのに、何しとったんや?」という気もするけど、なんでかはよく覚えていない(+_+)

 テレビ塔から西、Monbijoupark方向


 Vielen Dank für Ihren Besuch aus Deutschland oder Österreich oder der Schweiz oder anderen deutsch-sprachigen Ländern! Geniessen Sie bitte die Fotos./ Thank you very much for your visit to my webpage. Please enjoy photographs.

(澁谷 光基)(渋谷 光基)

「はじめてのベルリン」次回は最終回です。長らくお読み下さりありがとうございました。
 第12回 「空港で国歌を歌おう」 12月25日(木)12:00 更新予定です。
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コメント

ようこ #-

こんばんは。
”ラン・ローラ・ラン”は、渋谷の映画館で観ました。
1999年にベルリンのみを旅した時に、
ロケ地だったちょっと郊外にあるスーパー(コンビニ?)へ行きました。
あの頃はまったくドイツ語が読めなかったことを考えると
今、旅行の写真を拝見して意味が分かることが不思議でなりません。(笑)

2014年12月18日(木) 22時35分 | URL | 編集

シブ #6o31QazA

■1999年→2014年、変わるもの・変わらないもの■

 こんばんは。コメントありがとうございます。
 この映画をを早々に観て、日本で公開されたその年に「ベルリンのみを」訪れるとは、凄まじい時間軸ですね。
 そうそう、あの強盗に及んだスーパーといい、歩道の真ん中に地下鉄駅の入口があるFriedrichstraßeの場面とといい、映画はもちろんカラーなのですが、モノクロ映画の様に感じたのを覚えています。「ローラの髪だけにカラーを付けたかったのかもしれない」などと思いました。

 今回は歴史的スポット("Gleis 17"等)を訪ねることを敢えてしませんでした。路線バスがことごとくピカピカになっていたり、一方、ローラの時代もある意味豊かだったように見えることなど、いろいろな事に驚いているうちに、90時間があっという間に過ぎて行ってしまいました。

 本年もありがとうございました。来る年もどうぞよろしくお願いします。2020年まで、あと5年。楽々と進んでください。私も自分の目標に向かって、あと?十年ほどがんばってみようと思います。(23)

2014年12月19日(金) 20時35分 | URL | 編集


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