はじめてのベルリン⑤ ジャックポットトイレ コインがジャンジャン



 今回は、トイレの話。食事中の方は、休み休み…じゃなくて、終わってからお読み下さい(+_+)
 あるいは、姫路・「グローリー工業」(現・グローリー)の偉大さについて。


・Montag, 07.April 2014
 ベルリン・ノイケルン14:00→オストクロイツ駅→アレキサンダープラッツ駅→中央駅

 ノイケルン・ヘルマンプラッツ駅の入り口に、コイン式のトイレがあったので、使ってみたくなった。
 メカものというか、あの「ウイーン」と動くところが好きなのだ。
 便所という設備は本来、上下水の配管をはじめ、あるいは浄化槽とか、結構大がかりな装置なのだと思うんやけど、さらに自動料金収受機能+自動ドア+自動便器洗浄機能までつけてしまう仰々しさがたまらないのである。

 
カールシュタット百貨店前
 
説明は独英仏土の4カ国語
 
50セント(0.5ユーロ)が標準価格

 それで、50セント硬貨1枚入れてみたが、ドアが開かない。
 "Kaputt!"カプット!と通りがかりのオッサンに言われた。故障しているらしい。
 日本にこれがあったら「故障やでえ♪」とどっかに連絡したら直しに来てくれると思うんやけど、そういうことはあんまり急いでやらない、ということらしい。
 トイレに行きたいだけなら目の前にあるKARSTADT百貨店に行けばイイのだが、このメカを味わいたいのである。

 なお、クーダムの百貨店KaDeWeなどのトイレも有料。お姉さんがいて、やはり50セントぐらいが相場の様なので50セント支払った。タダのトイレは少ない。今回のベルリンではジーゲスゾイレの下(夜間は閉鎖)とベルリン工科大学と空港ぐらい。

 ドイツの工業製品の頑強さは先入観も含めて良く知られている。例えば金属の使用量が多い。そう言えば工業製品だけでなく、さっき食べたアスパラガスのサイズもデカくていちいち重い。
 あるいは、(これは日本でもあるけど)スイッチから可動部を無くして最初から壊れる要素を減らした例:

 石鹸・水・乾燥。日本なら陶器か衛生性能強化プラスチックだが、こちらは金属。


 ところが、「現金を扱うマシン」はどうも苦手らしい。
 駅の切符の自動販売機、公衆電話…日本の機械で言えば30年ぐらい前のものを見ているような感じがする。
 クレジットカードの利用が多い事の反映か、現金の受付を最初から止めてしまっている機械も多い。

 翻って日本のスーパーの「レジマシン」などを見ると、ヒューマンエラーによる事故の心配が極めて少ない、優れた機械があることがわかる。これは日本というより、姫路にある通貨処理機のパイオニア、「グローリー工業」の偉大さと言うべきであろう。


 次の目的地へ急がなくてもイイと言うのはイイものだ。
 とことんこのオートマチックトイレに付き合ってやろうと思った。
 取り敢えず、入れた50セント硬貨を払い戻すレバーをひねった。これも金属が沢山使ってある、昔瓶入りのコカコーラの自動販売機の払い戻しレバーの様な、懐かしい感じがした。何回かひねると50セント硬貨が戻ってきたので、もう一回投入してみたが、やはりダメ。
 手許に20セント硬貨もあったので、今度はそれを入れてみた。やはりダメ。液晶画面表示が変化しないのである。
 どうやら詰まっているらしい。ガンガンと叩いてみた。少々殴っても壊れるような金属量ではない。
 結局30分も(!)この作業に取り組んだ。

 そしたら、6枚も硬貨が吐き出されてきた(@_@。1ユーロ硬貨まである。
 
€2,15ユーロ的中

 結局扉は開かなかった。この現金を持っててつまんないことになっても仕方が無いので、落語の「時うどん」じゃないけど、バラバラっと撒…かずに、ま、足もとに置いて、諦めることにした。


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 ベルリン交通営団のバス191系統がDBの駅まで行くことが解ったので、乗ってみることにした。
 ノイケルンに来る途中で少しだけ「ベルリンの壁」(チェックポイント・チャーリー)が見えたけど、この191系統は旧東ベルリンに入っていく。

 オストクロイツOstkreuz駅到着。
 このへんは、街自体を改造中。同じ旧東ベルリンでも、Mitteミッテのような落ち着きは無い。
 この駅から、アレキサンダープラッツ方向(西方向)へ電車で移動。


 
インターシティ・エクスプレスは通過

 次。東駅Ostbahnhof駅前の「シティ・トイレ」。ここはいくらか忘れたけど多分50セントだったと思う。
 コイン式トイレは「時間制限」が来ると扉が開いてしまう。ま、そこまでかからないけど、ちと注意が必要。




 次は、アレクサンダープラッツ駅前。テレビ塔の下と言った方が、通りがイイかな。
 これも仰々しい。大便の方だけ10セント必要。
 
右の扉はPissoirsで無料。
 
全体的にキレイけど床を水で流すので濡れている
 
ギョッとするものが付いている

 扉の右下に注目。床全部をスイープするブラシが出てくる。この仰々しさ…

 はじめてパリに行った時に、コイン式トイレを次々と試してみたが、当時のパリのコイン式トイレの便器の形は、例えば単なる「皿の様な形」であったり、どのように用を足していいのか全く分からない面白いモノだった。用件終了後どのように洗浄するかは見ることができないので今でもわからない。ただ、その後何回か訪れると、だんだん便器の形が日本でも普通に見るものに変わってきたようで、安心感は出てきたけど好奇心は落ちて行った。

 最後にベルリン中央駅のトイレを紹介。
 他の有料トイレが50セントなのに対して、ここは1ユーロ≒146円取られる。ただし、チケットを買うと50セントは後で飲食店などで使えるので、実質50セントである。

 
 
クーポン券

 ドイツの駅のトイレは、どうやら全国の主要駅を一括して運営者を入札で決めると言った仕組みになっているらしく(自信はないけど)、13年前はケルンやミュンヘンなどに"McCLEAN"があって、シャワーを利用できたりした。


 なお、「ウイーン・オペラ座地下のトイレ」が音楽が流れているなどとガイドブックに良く掲載されていますが少なくとも男子用はおススメできません。メンテナンスが甘く、ハッキリ言ってばっちいです。近くのウイーン工科大学などのご利用をおススメします。


(澁谷 光基)(渋谷 光基)

「はじめてのベルリン」次回は第6回「パリのアーティスティック、ベルリンのメタリック」
 10月23日(木)12:00 更新予定です。
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