松永安左ェ門のこと



 一年ほど前にテレビドラマで松永安左ェ門が取り上げられていたので、視てみた。キャンディーズの伊藤蘭がいい年をした御婦人になっていてビックリした。
 120分与えてもらった高橋是清や小林一三に対して、60分という尺は、この人を語るには余りにも短いと感じた。
 ドラマでは松永と通産大臣は意気投合したことになっているが、話はそう単純ではなかったようだ。

 この本は逆に、生い立ちから逝去までだけでなく死後の日本経済への影響にまで章を設けており、熟読を試みた。しかし、対象が大きすぎて上手く感想が書けない。すビバせんm(_ _)m

 結局一番興味深く読んだのは、この本の本編ではなく、松永翁が産業計画会議委員長であったとき、昭和31年から43年にかけて発行された産業計画会議レコメンデーションである。国鉄分割民営化とか新東京国際空港とか東京湾横断道路など、のちの時代を予告していたような表題が並んでいる。
 敵も多かったと見えて文章は「反論に対する反論」のように終始喧嘩腰である。「いや、そうではないんだ」と仰る向きもあるかもしれないが、話はそうあったほうが面白い。松永翁はGHQとも喧嘩したというが、今生きていればさしずめ「トランプと喧嘩をします。喧嘩には自信があります」…やっぱり喧嘩させないほうが良さそうである。
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