東京ステイ③ 美容室Shijakuノ謎、解明セリ



 はじめに断っときます。実にくだらない話なので覚悟して読んで下さい。

 私は桂枝雀フリークなので、朝日放送の「枝雀寄席」などを録画したものを日常繰り返し見て楽しんでいる。
 今から随分前にインターネットを使い始めたころ、「shijaku」で検索すると東京の美容室の名が出てきた。それは豊島区駒込にあることが判った。枝雀などという店名をつけるモノ好きがいるもんやと思っていたが、本当にそうなのかどうか、どうしても確かめたい気持ちがどこかにあった。
 偶々(強調)今回の休暇で東京に遊びに来て、今日は偶々(強調)フリーの日だった。昼食のレストランと夕食の鰻屋だけは決まっていたが、午後2時ごろに新宿区袋町の日本茶カフェ「茜屋」に行って時間を潰そうとしたら留守で、神楽坂の喫茶店でmixiや電子メールのチェックをしていた。
 ここは飯田橋、南北線一本で駒込につながっているではないか。
 自分の中で何かスイッチが入った。
 30分後、都内豊島区駒込2丁目の美容室「SHIJAKU」に乗り込んでいた。
 何も注文しないわけに行かないので、「シャンプーをしてくれませんか」と頼んだ。
 上着と鞄と眼鏡を預け、椅子に座った。
 店員はおばさんだった。
 意を決して尋ねた。
 「この店の名はシジャクって書いてますよね。これって落語家の桂枝雀と何か関係があるんでしょうか。」これを言い終わった瞬間、何か歯科治療の麻酔注射を打ち終えて安楽になったような思いがした。
 答えはすぐ返ってきた。「いや、関係ないです。」
 「店主の名前か何かですか?」
 「いえ、違います。」
 では、何なのだろう。
 「いや、そう言えばそういう落語家さんいらっしゃいましたねえ。頭が丸坊主の。」
 枝雀を知っているのである。エライもんである。続けた。
 「名前の由来は、中国でして。朝ぼらけに竹藪の中を雀が飛んでいると、それが紫色に見える。その姿を見ると縁起が良いのだそうで、それが店名になりまして。・・・だから『枝雀』じゃなくて『紫雀』なんです。」
 「そうですか・・・」言いながら何とも言えない脱力感があった。
 あたり前である。誰が美容室に枝雀なんちゅう名前を付けるか!
 判ってしまえば、極めてスッキリした気分になった。気持ちよく頭皮を洗ってもらい、雑談した。
 全てが終了し、シャンプー代1500円を支払った。しかし、これは、何というか、priceless。

 この話を弟にしたら「ま、まさか、その為にだけ東京に行ったのでは・・・??」と返してきた。実に失礼なヤツだ。
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