はじめてのNY⑬ 古典的ニューヨークの芸術

・2013.4.30(Tue),15:00(GMT-4)
 The south end of Manhattan

 ※「はじめてのNY」シリーズは毎週木曜日0:00に更新します。
  過去の記事は右欄の「最新の日記/Latest Diaries」からどうぞ。


 恥を忍んで書きばすよ


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 6日目午後続き。いつまでもニューヨーク大学でウロウロしていてもつまんないので、#M5系統のバスで南に下った。バスの行き先は、South ferry。
 途中、ワールドトレードセンター跡(見えないけど)・市庁舎・ウォール街の近くを通って、Manhattan最南端まで行く。
 終点で降り、スタテン・アイランド(自由の女神像方向)方面行きのフェリー乗り場に入った。
 
フェリーターミナル。陽を感じる

 そのコンコースの中でフラフラと歩いていたら、20歳代の男と激突。

 思わず”Sorry.”と言ったのが失敗だった。普通に前を見て歩いていれば良かったのだが、モヤモヤした気分でボンヤリと歩いていて、周囲の状況把握を怠っていた事が、立場を悪くした。
 その30秒ぐらい後に呼び止められた。「オイコラ一寸待て」というモノの言い方ではなく、「マッテクダサイ」という言い方だった。「親からもらった大切な眼鏡にひびが入った」と現物を見せられ、特段脅かされるような感じではなく終始にこやかだったのだが、面倒なことになった。今夜18時には45条まで戻らねばならない。それやったらフラフラとバスに乗ってフェリー乗り場なんか来なければ良かったのだが、今さら気をつけようが無い。
 さあ、今にして思えば完全な××なのであるが、この時はどう切り抜けようか必死にならざるを得なかった。
 彼の言い分はこうである。
 "Probably my father will be angry.This is not your problem,This is my problem. Please help me."
 分かるようで分からない。
 だいたい、自分の大切なモノについて語る時、恋人ならともかく親を持ち出すか?という事をまず疑問に思った。しかし、逃げてもトラブルが大きくなると思ったから腹を括った。彼の言い分を最初から最後まで聞き切って、言い終わるのを待とうとだけ思った。
 彼は携帯電話をかけた。最初、父親にかけたが、仕事がまだ終わっていないのでつながらないのだと。それで、母親にかけたらつながった。その繋がった「母親」(らしき女)と話をしてくれ、と言われたので、電話を耳にあてた。
 何を言っているか8割方聞き取れなかったが、「$250」という数字だけは聞き取れて、その数字は彼が"Maybe"と前置きして述べた数字と符合していた。
 何も言わないわけにいかないので、
 "We had accidentally offsideじゃなかった, then he says his glasses has broken…"
とだけ言って、男に携帯電話を返した。
 「$250なんやな…」迷っても仕方が無いので払うことにした。何よりも時間が惜しい。
 結局近くのCitibankのATMで引き出した$260(ATMが$20札しかディスペンスしなくて$250が作れなかった)を支払って「手打ち」。$10はdonateしろと言った。そのときの写真がコレ。
 
何やってんだか

 「写真を撮らせてくれ」と頼んだのは僕の方である。撮ったからどうなるというものでもないが、見る人が見たらわかるのだと思わないでもないので、この際さらす

 取引は終了した。彼はブロンクスに住んでいるという。機嫌の直った彼が「ブロンクスに来ないか」と言ったが、人気の無い路地などに押し込められて身ぐるみ剥がされる可能性もあると思ったので、「時間が無い」と断った。だいたいそんなところまで付き合ってられるかいっ。

 この一件、僕の方からぶつかったのは多分間違い無いのだが、この眼鏡のキズがほんとに私がぶつかったことが原因で発生したのか、それとも、この男の「母親らしき女」も含めてグ×なのかは、この時は判らなかったが、帰国してからいろいろ調べると、この手の「芸術」がニューヨークにあると警告してあった。
 先週も紹介したサトウサンペイ氏の「ドタンバのマナー海外編」によると、いろいろあるという。
 結局、「ぶえーっと歩いとるからや」という事ナリ。

ニューヨークの芸術
 空港でバスを待っていると、リムジンが一台やってきた。「四人乗れば、バスと同じ$6でゆく」と言う。そこへ日本人がやってきて「どうしたんですか?」「いや、こうこうで…」「ああ、日本の相乗りタクシーと同じですよ」
 乗って、マンハッタンへのハイウェイを疾走する中、「みんな$600ずつ払おう」。抗議するも、リムジンは暗い小路に入り、「なんでお前だけ払わへんのや」…

ローマの芸術
 「やあ、日本の方ですね。いいところを見つけましたか?」「いや、まだ…」…(中略)…結局連れていかれた店ではシャンパンが抜かれ、女に飲まれ、高い勘定が回って来る。
 …(中略)…のところで、一遍安い店でビール一杯だけ飲ませて、油断させておくのがコツらしい。

パリの芸術
 大きな紙に「EUROSHIMA」とか訳の分からんスローガン(らしきもの)を書いて襲ってくる。転倒させられ、バッグ等をひったくられる…


                      ・・・・・・・・・・・


 ところで。
 この男と別れるまでに$250の金額の確認などで都合1時間ばかり所要したので、その間、いろいろな話をした。
 ・故郷ガーナの話
 ・フランス人のガールフレンドがいるが、親には内緒であること。
 ・東日本大震災を知っていて、donateしたとのこと
 ・イチローと松井秀喜は好きだが、松井稼頭央はそうでもないこと。…
 何のことは無い。後から考えたら、「日本人専門」かよ。でも、この時は必死だったので、訳も分からず松井秀喜が金沢の出身だとか、いろいろ説明してやった。
 
何やってんだか
 
 一方、先々週に書いたように、この2日間、僕は話す相手を求めて彷徨っていた。
 それで、これ幸いと吐き出した。話を吐き出される方にとっては迷惑以外の何物でもないが、もはやこの男に遠慮する必要はない。僕がこの街で受けた仕打ちが如何に不当なものであるか、全部吐かせてもらった。
 気が収まった。

 こうして、$260という代償を払うことと引き換えに、2日間にわたった怒りとも何とも言えない気分に、予想外の形で終止符が打たれる事になった。

 それから、どんなに疲れているときも、前を見て歩くようにしました。
 みなさまもお気をつけて、良い旅を



「はじめてのニューヨーク」は、毎週木曜日0:00に自動更新します。
 次回は、「ブロードウェイ・シアター・ディストリクトへ突入」8月22日(木)0:00更新です。
 ただし、その日の出来事などを都度投稿することがあります。

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